menu close

2020年06月20日更新

家族が喜ぶ!お味噌を使ったアレンジレシピ3選(メイン料理編)

日本で古くから食べられてきたお味噌。皆さんは、お味噌に秘められたパワーをご存知ですか?お味噌を料理に使うことで、実はとってもいいことがあるんです。今回は、そんなお味噌の特徴を紐解きながら、お味噌をつかったアレンジレシピをご紹介していきます。ご紹介するレシピは、忙しい時にも使える、家族が喜ぶボリューム満点で美味しいレシピです。リモートワーク中の昼食の準備や、子育て中、毎日の献立にお悩みの方にもおすすめです。ぜひ見てみてくださいね。

みかみ

発酵レビューのみかみです!今日はお味噌を使ったおすすめレシピをご紹介してまいります。レシピ紹介の前に、まずはお味噌に秘められたパワーについてみていきましょう!

発酵によって作られるお味噌の栄養素

お味噌の原料には大豆が含まれています。大豆にはタンパク質や脂質、ミネラルやビタミンが豊富に含まれており、麹と大豆を混ぜ合わせて発酵することで、栄養価や消化吸収が高まります
また、お味噌が発酵する時に、お味噌の中に脂肪酸エチルという物質ができ、この物質にはがんを抑えてくれる効果があるとされています。
日本人の死亡率の1位は「がん」です(*)。がんのリスクを下げる効果が期待されている味噌は積極的に摂取しておきたい調味料ですね。
(*出典:厚生労働省 令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)の概況)

料理にお味噌を使うとこんな効果がある!

お味噌は、栄養の面だけでなく、料理の面でも良い効果が3つあります。それぞれひとつづずつ紹介していきたいと思います。

1.お肉を柔らかくしてくれる

ひとつは、お味噌にはお肉を柔らかくしてくれる効果があるということです。味噌漬けにしたお魚やお肉に火を通しても固くならず、柔らかくしてくれます。まずお肉が固くなる原因についてですが、加熱のしすぎで食材から水分が抜け、タンパク質が固くなってしまうことが挙げられます。お味噌には酵素が豊富に含まれており、この酵素によってタンパク質を分解することで、お肉の保水性が高まって柔らかくなるという訳なのです。

2.素材の味を引き出す

ふたつめは、素材の旨味をひきだしてくれる点です。お味噌の元となっている大豆にはタンパク質が豊富に含まれています。このタンパク質が酵素によって分解され、アミノ酸の中の一つであるグルタミン酸が旨味の成分に変化します。食材から出る出汁が、旨味成分と相まってより美味しくなるという訳なのです。

3.臭みを取ってくれる

3つめは、魚やお肉など素材の臭みを取ってくれる点です。
理由は、味噌で使われている大豆に含まれるタンパク質にあります。先程タンパク質は酵素によってアミノ酸に分解されるとご紹介しましたが、味噌には分解されずに分子の大きな状態で存在するものもあります。この状態のものこそが、臭いを吸収してくれる性質があると言う訳なのです。さばの味噌煮やいのしし鍋などの独特な臭いがある料理は、このタンパク質の性質をうまく利用したレシピと言えるでしょう。

早速お味噌を使って料理をしてみよう!味噌を使ったアレンジレシピ

さて、うんちくはここで止めて、お味噌を使ったおすすめのアレンジレシピをご紹介してまいりたいと思います!
紹介するレシピは、私みかみの夫が食べて好評だったレシピです。食べざかりのお子さんやパートナーと一緒に食べておいいしいレシピを集めています。簡単でおいしいレシピなので、忙しい時や献立に迷った時にぜひ活用してみてくださいね。

豚ロースの味噌漬け(2人前)

材料

・豚ロース肉 2枚
・キャベツの千切り 適量

★味噌漬けのもと
・みそ 大さじ2
・酒 大さじ1
・生姜のすりおろし 小さじ1/2
・にんにくのすりおろし 小さじ1/2

*食品用保存袋1枚をご用意ください。

作り方

1.豚肉の脂身と赤身の境目あたりに包丁の先で切り込みを入れて筋をきります。豚肉に火を入れた時に反り返らなくなります。8本くらい切り込みをいれます。

2.★味噌漬けのもとをすべて食品用保存袋に入れて混ぜ合わせます。

3.その中に1の豚肉を入れ、空気を抜いて平らにして浸け置きします。

4.冷蔵庫で1~2日ほど置いておきます。(朝に仕込んでおき、夜に焼くだけにするのもよいです。)

5.お肉を焼きます。フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、浸け置いたタレを払い落としてから豚肉を並べます。落し蓋のように、フライパンの直径のサイズよりも小さいフタを、お肉の上に乗せて2分ほど焼き、弱火にして更に3分ほど焼いていきます。ひっくり返し、中火で1分ほど焼き、弱火で2分焼いてフライパンから取り出します。

6.焼いたお肉を皿に盛り付け、付け合せにキャベツの千切りなどを添えて完成です。

みかみ

冷蔵庫から取り出したお肉は、すぐに焼くよりも、30分程度常温で戻しておくとお肉の中に火が通りやすくなります。あと、浸け置いたたれは、2~3回ほど繰り返し使うことができますが、なるべく早めに使いきることがおすすめです。

みかみ

見た目もボリュームもある豚肉のロースの味噌漬けです。柔らかくてジューシー、お味噌が焦げた香りも食欲がそそられます!味噌漬けを仕込んでおけば、食べる時に焼くだけと時短にもなるので、忙しい日にもおすすめのレシピです。

豚バラとごぼうの辛味噌丼(2人前)

材料

・豚バラブロック 300g
・ごぼう 1/2本
・砂糖 大さじ1
・キャベツの千切り 適量
・ご飯(二人分)

★タレ
・味噌 大さじ1
・酒 大さじ1
・醤油 小さじ1
・豆板醤 小さじ1/2

作り方

1.豚バラブロック6~8mm程度の厚さに切っていきます。

2.ごぼうをささがきにして水にさらしておきます。

3.★タレをボウルに入れて混ぜておきます。

4.フライパンに油をいれて中火で熱し、豚肉を入れて両面を焼いていきます。焼き終えたら砂糖を直接お肉にふりかけ、砂糖が溶けるまで火をいれていきます。

5.砂糖が溶けたらひっくり返して、混ぜた★タレを加えて肉にからめていきます。

6.絡め終えたら肉を取り出し、そのままのフライパンをつかって水気を切ったごぼうを炒めます。

7.丼ぶりにご飯を盛り、キャベツと豚肉とごぼうを乗せます。これで完成です。

みかみ

フライパンにタレが残っている場合は、どんぶりにいれてしまいましょう!ピリ辛のタレと甘じょっぱい味噌味が食欲をそそります!私は豚バラブロックがない場合は、豚肉の切り落としを代用するなどして使っています。作り置きしておけば、食べる時に温めてご飯の上に乗せるだけなので、仕込みも楽です。どんぶりなので片付けも少なくてすみますよ。

麻婆茄子(2人前)

材料

・なす 3本
・片栗粉 適量(なすにまぶす程度の量)

【A】肉味噌のもと
・豚ひき肉 100g
・酒 小さじ2
・みそ 小さじ2
・みりん 小さじ2

・長ねぎのみじん切り 大さじ3
・にんにくのすりおろし 小さじ2/3
・生姜のすりおろし 小さじ2
・豆板醤 小さじ1と1/2
・鶏ガラスープのもと(顆粒) 小さじ1/2
・水溶き片栗粉(片栗粉大さじ1/2、水大さじ1/2)

【B】タレ
・醤油 小さじ1/2
・味噌 小さじ1
・砂糖 大さじ1
・酒 大さじ1

作り方

1.なすを六つ割りにして片栗粉をまぶします。なすのアクが苦手な方は、片栗粉をまぶす前に水につけ置きし、水気をよく切って拭き取ってから片栗粉をまぶします。

2.フライパンに油を底から1cm程度くらいの高さまで入れ、約180℃くらいにします。油の温度が180℃くらいになったら、片栗粉をまぶしたなすを入れ、うっすらときつね色になるまで揚げ、油を切ります。

3.フライパンを一旦きれいにし、肉味噌を作ります。フライパンに油をひかず、肉が持っている油で豚挽き肉を炒め、火が通ってぼろぼろとしたら【A】を混ぜ入れてなじませます。

4.炒めた豚挽き肉を一旦取り出します。そのままのフライパンに、にんにく、しょうが、豆板醤を入れて軽く炒め、水1カップ、鶏ガラスープのもと(顆粒)、そして3で炒めた肉味噌を加えます。
煮立ったら【B】を加え、1で仕込んだなすを混ぜ入れ、ふつふつとしてきたら火を止めます。

5.最後にみじん切りにしたネギと水溶き片栗粉を加え、強火にかけて沸騰させ、とろみが付いたら完成です。

みかみ

肉の旨味とお味噌の風味が揚げなすに吸収されて、夏バテも吹き飛ぶ食欲そそる一品になります!最後に小さじ1杯の酢を入れると更に味が締まりますよ。

毎日の健康のために、味噌を取り入れてみよう!

みかみ

いかがでしたでしょうか。今回はメイン料理となるおすすめ味噌レシピをご紹介して参りました。日々の食卓でご活用いただければ幸いです。美味しく健康的な食事によって、毎日の元気を維持して参りましょう!発酵レビューでは、まだまだ発酵にまつわる食品や商品をレビューしてまいります。ぜひ覗いてみてくださいね。それでは、楽しい発酵ライフを!

この記事を書いた人

みかみ

「発酵レビュー」編集部

mikami

肉!脂大好き!な夫の健康管理が気が気でならないフリーランス兼業の主婦。農業を営む実家で生まれ、現在都内近郊在住。味噌や納豆を手作りしていた祖母の影響で自給自足に興味をもち、これまでに作った発酵食品は味噌、塩麹、甘酒、などなど。読んでくださる方と一緒にやってみる感覚でお伝えしていきます。