2020年11月24日更新
ヨーグルトメーカーで手作りチーズ3種徹底解説!【画像100枚】
ヨーグルトはもちろん、甘酒、塩麹、お味噌などさまざまな発酵食品が簡単に作れるヨーグルトメーカー。温度調節が細かく設定できるものを選べは、チーズも作れるんです!チーズ作りといえば牧場?を思い出しますが、まさかおうちでも作れるとは。
今回は、作り方を覚えてしまえば簡単におうちでチーズ作りができるヨーグルトメーカーの活用方法と、3種類のナチュラルチーズの作り方を写真と合わせて徹底解説します!今回はヨーグルトメーカーの中でも代表的な「YOGURTIA S」と粉末状の「チーズ酵素」を使って、チーズの作り方や実際に作った感想、料理への取り入れ方などご紹介します。
目次
- 1 今回使用するヨーグルトメーカー「YOGURTIA S」と「チーズ酵素」はこちら
- 1 ナチュラルチーズって何?
- 1-1 チーズは大きく分けると2種類に分類できる
- 1-2 ナチュラルチーズの栄養価やその効果は?
- 1-3 今回つくるチーズは作ってすぐ食べられる「フレッシュチーズ」3種!
- 2 モッツァレラチーズをヨーグルトメーカーで作ってみる!
- 2-1 モッツァレラチーズ、事前に準備する材料はこちら
- 2-2 モッツァレラチーズ作りは、使う用具の事前準備を忘れずに
- 2-3 ヨーグルトメーカーでモッツァレラチーズ・作り方
- 2-4 成形に失敗したモッツアレラチーズ。どうなる?原因は?
- 2-5 市販のチーズと比較!手作りモッツァレラチーズの味は?
- 2-6 簡単レシピ:手作りモッツァレラチーズで作るカプレーゼ
- 3 デザートとしても、前菜としても使える「フロマージュ・ブラン」を作ろう!
- 3-1 フロマージュ・ブランもヨーグルトメーカーで作れる!
- 3-2 フロマージュ・ブラン 材料はこちら
- 3-3 ヨーグルトメーカーでモッツァレラチーズ・作り方
- 3-4 フロマージュブラン、どうやって食べる?
- 4 番外編:チーズ作りででたホエイを使ってリコッタチーズを作る!
- 4-1 リコッタチーズは、簡単に自宅で作れる
- 4-2 簡単リコッタチーズ・作り方
- 4-3 リコッタチーズ、どうやって食べる?
- 5 まとめ
- 6 ヨーグルトメーカー「YOGURTIA S」を使った発酵食作りはこちら
みみこ
発酵レビュー編集部のみみこです。寝る前に、お水と米麹を仕込めば朝にはおいしい甘酒ができる手軽さにすっかりハマり、ヨーグルトメーカー「YOGURTIA S」をさらに使いこなして徹底的に元を取る方法はないか?と、考えメーカーであるタニカさんのサイトを検索したところ、ヨーグルトメーカーで手作りチーズができる粉末状の「チーズ酵素」という商品を発見!紹介しているサイトを見たところ、思ったより簡単にできそうなので早速購入してみることに。
できるだけチーズ作りの様子を細かくお伝えしたいと思い、今回写真にたくさん収めたので、ぜひ最後まで楽しんでご覧ください!
今回使用するヨーグルトメーカー「YOGURTIA S」と「チーズ酵素」はこちら
ヨーグルトメーカー「YOGURTIA S」
みみこ
ヨーグルトメーカーのパイオニア、タニカ電器さんの「YOGURTIA S」を愛用中です。細かな温度調節や時間設定が可能でさまざまな発酵食品を作ることができます!
価格:11,000円 |
チーズ酵素
みみこ
今回は、タニカ電器さんのサイトでも紹介されている「チーズ酵素」を購入しました。5個入りで1,080円から販売されています。チーズの基本的なことやおすすめレシピなどがたくさん掲載されているサイトもあったのでよかったら除いてみてくださいね!
ナチュラルチーズって何?
チーズは大きく分けると2種類に分類できる
市販のチーズの裏面に書かれている製品表示によく「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」と書かれていると思います。これまで特に気にしたことはなかったのですが、簡単に紹介するとナチュラルチーズは加熱せずに細菌やカビが生きていて、熟成することで現れる風味の変化を楽しむもの。白カビを繁殖させて作るカマンベールや、アオカビを繁殖させて作るゴルゴンゾーラをはじめ、出来たてを楽しむモッツァレラやリコッタなどのフレッシチーズもこのナチュラルチーズに含まれます。
プロセスチーズはナチュラルチーズを原料に、乳化剤などを加え加熱をすることで熟成発酵を止めるので、味に変化がなく、保存性を高めたものを指します。形状は角形だったり、スライスタイプであったりさまざまです。スーパーのおつまみコーナーによくあるチーズや、パンの上に乗せるスライスタイプのチーズなどがプロセスチーズにあたります。
チーズの細かな分類や味、栄養などについては説明すると長くなるので、詳しくはまた別の機会にご紹介しようと思います。
ナチュラルチーズの栄養価やその効果は?
ナチュラルチーズは加熱しないで熟成させるため、菌が生きている状態です。チーズには乳酸菌が豊富に含まれていますが、ナチュラルチーズの中では、自然の微生物や酵素が生きています。この観点から、腸活に良い食べ物だということが想像できますよね。
また、健康な体を作るのに欠かすことができないタンパク質をはじめ、カルシウム、ビタミンA、B2などが含まれています。積極的に取り入れたい栄養素が豊富に含まれているのがチーズです。積極的に取り入れたい食材の一つでもあります。
またモッツァレラチーズやリコッタチーズは、ほかのチーズと比べて比較的カロリーが低く、またチーズには脂肪燃焼効果があるといわれています。ただし、摂取しすぎはよくないので、サラダに取り入れたり、間食の際に少量食べたりするとよさそうですね。
今回つくるチーズは作ってすぐ食べられる「フレッシュチーズ」3種!
「YOGURTIA S」で作れるチーズは大きく分けて、フロマージュブラン、クリームチーズ、モッツァレラチーズ、リコッタチーズの4種類です。今回はモッツァレラチーズ、フロマージュブランを「YOGURTIA S」を使って、リコッタチーズはヨーグルトメーカーを使わずにお鍋を使って作る方法をご紹介します。
クリームチーズやリコッタ―チーズを「YOGURTIA S」で作りたい方は、タニカ電器さんの特設サイト(https://tanica.jp/cheese-enzyme/)を覗いてみてください。動画でもわかりやすく紹介されていますよ!
モッツァレラチーズをヨーグルトメーカーで作ってみる!
白くてもっちり、コロンとした見た目がなんとも言えないモッツアレラチーズ。
温めると良く伸びるのが特徴です。味はミルクの甘みが感じられ、酸味も控えめなので好きな人も多いのではないでしょうか?
そんな人気のモッツァレラチーズが自宅でできるなんて、ほんとう?と思いつつ、
早速作っていきたいと思います。
モッツァレラチーズ、事前に準備する材料はこちら
・牛乳(低温殺菌牛乳) 1,000ml
・ヨーグルト 35g
・チーズ酵母 1包
・塩 25g
みみこ
牛乳は必ず「低温殺菌牛乳」を選びましょう。
低温殺菌牛乳とは、75℃以下で殺菌した牛乳のこと。
市販の牛乳のほとんどは、120~150℃の高温で殺菌した牛乳が売られています。購入時は、牛乳裏面の成分表示欄を確認して、必ず75℃以下のものを選んでくださいね。高温殺菌の牛乳はチーズに向かないので、使用を避けてください。
モッツァレラチーズ作りは、使う用具の事前準備を忘れずに
・20㎝前後のザル
・ザルが入る大きさのボウル
・温度計
・軍手(滑り止めなしてOK)
・ゴム手袋
後ほど紹介しますが、モッツアレラチーズは作る過程で、お湯の中に手を入れて作業する必要があります。
そのため、軍手をはめた上からゴム手袋をするので、
軍手をはめた手でも入る大きさのゴム手袋を選んでください。
ちなみに今回は、手の感覚を確かめながら作業したかったので、ゴム手袋はMサイズを使用しました。
それぞれ手の大きさが違うと思うので、作業の前に試してみることをおすすめします!
ヨーグルトメーカーでモッツァレラチーズ・作り方
事前準備。ヨーグルトメーカーの容器を熱湯消毒する。
今回使用したヨーグルトメーカー「YOGURTIA S」は、内容器の消毒が簡単。
容器に1㎝程度のお水を入れ、付属のスプーンを入れふたをしてレンジで1~2分加熱するだけでOKです。
もしくは、熱湯に浸すか、まんべんなくかけることで消毒することが可能です。
1.牛乳を温める
用意した牛乳を35~38℃になるまで温めます。今回は事前に消毒した容器に牛乳を入れ、電子レンジで温めることにします。
説明書には目安として「500Wの電子レンジで5分」と書いてありましたが、我が家は600Wのレンジを使用しているので、まずは4分30秒温めることにしました。
1回目温めたところ、30℃程度までしか温まらなかったので、10秒追加して、目安の温度になるまで調整しました。
2.ヨーグルトを入れ、乳酸発酵させる
1で温めた牛乳の中にヨーグルト35gを入れ、よくかき混ぜます。
この時、ヨーグルトと牛乳がしっかり混ざるように、上下左右によく混ぜ合わせましょう。混ぜ終わったら、ヨーグルトメーカーに容器をセットして、温度を35℃にセットして、1時間乳酸発酵させます。
3.チーズ酵素を入れよく混ぜ、再度発酵させる。
タニカのチーズ酵素を入れ、よく混ぜます。
チーズ酵母は粉末のため、均一にチーズ酵素がいきわたるようにしっかり混ぜます。
ちなみに私は、そこに溜まっていないか確認しつつ、右回り、左回り。下から上、上から下…と結構しつこく混ぜ合わせました!
しっかり混ぜ合わせた後は、再度本体に容器を入れ、40℃で30分発酵させます。
4.出来上がりを確認し、カッティングする
3で発酵させたものを本体から取り出し、出来上がりの硬さを確認します。この時、豆腐くらいの硬さになっていればOKです。
出来上がりを確認し、中を確認。横に揺らしてみても、波打つこともなく、ここまでは成功かな?と思います。
包丁を差し込むとすっと刃が入りました。硬さでいうと、絹ごし豆腐より少し柔らかめのような印象でしょうか?できるだけ均等になるように切り込みを入れていきます。
カッティングが終わりました。本当はもう少し上手にカットしたかったのですが、容器の端に包丁を入れるのが少し難しかったです。もう少し小ぶりの包丁かナイフを使用してもよかったかもしれません。ただ、中までしっかりカットできる長さのものを選ぶと良いと思います。
カットが終わったら、また本体へ戻し、40℃で30分再発酵させます。
みみこ
豆腐状に白く固まった状態のことをカードといいます。
カードはいわば、「チーズの素」のこと。今回ご紹介するチーズは基本的にこのカードを作ることから始まります。
5.ざるに開ける
再発酵が完了したのが上の写真。発酵が終わると、水分(ホエイ)が出て、カード(白い部分)が小さくなっているのがわかります。
水気を切るために、ボウルの上にセットしたざるに、中身をすべて開けます。
ざるに開ける際は、まず、水分(ホエイ)からざるにあけ、容器に残ったカードを優しくざるに開けます。カードの重さで自然にざるにあけるとカードが崩れずにきれいにざるに開けることができると思います。
6.ざるを動かし、水気をしっかり切る
水分(ホエイ)がしっかりと出るまで、ざるを動かします。水分量が750~800mlになるまで①~④の動きを続けます。
①真上に持ち上げて1分間固定する
②左に傾けて1分固定する
③中央に戻して1分固定する
④右に傾けて1分固定する
だんだんと、カードが動き出す。
水分がある程度落ちてくると、カードがだんだんとくっつき平らになってきます。
左右に傾けるときに、卵焼きやオムレツの様に、くるんと中に織り込まれていくのが面白いです。
平べったいカードが左右に動かして水分が抜けることで小判型の様になってきました。
水分量が750mlの状態。左右に振るとゴロンゴロンとざるの中を動きます。
水分をしっかり絞るため、もう少し動かしてみます。
水分量が800mlまでカードを動かした状態です。
ざるについていた細かなカードもほとんどひとまとまりになりました。
みみこ
はじめのうちは、割と多めの水分が出てきますが、1~2往復だけでは水分が750mlにも満たないと思います。
ちなみに私は、20往復くらい①~④を繰り返しました。手がちょっと痛くなってきたな~という印象でした(笑)が、おいしいチーズ作りを目指して頑張りました!
残った水分(ホエイ)は栄養素がたっぷり、後ほど紹介するリコッタチーズを作るときに使いますので捨てないで取っておいてくださいね!
7.水分を切ったカードを再発酵させる
水気をしっかり切ったカードを再度ヨーグルトメーカーで発酵させます。ざるの中にあるものをすべて移してください。この時、できるだけカードを崩さないことが大切です。
発酵時間は40℃、発酵時間は1時間です。発酵している間に、周りを片付けて、次の工程の準備をしましょう。
8.成形前の準備
①塩水をつくる
別容器やボウルなどに、水500mlを用意し、塩25グラムを入れよくかき混ぜます。
出来上がったモッツァレラチーズをつけるための塩水です。出来たら冷蔵庫に保管しておきましょう。
②軍手とゴム手袋をはめる
軍手をはめた後、その上からゴム手袋を装着します。
ぴったりと装着できるサイズのほうが、作業しやすいと思います。
この後チーズを丸めたり、表面を滑らかにする作業があるので、軍手は滑り止めの凸凹がついていないもののほうがチーズの見た目もきれいにできると思います!
③鍋に水を入れ、適温に調整する
直径30㎝前後のお鍋に半分程度水を入れ、火にかけて温めます。お湯の温度は、70~75℃が適温です。
9.成形する①
みみこ
いよいよモッツァレラチーズを成形しますが、実は1度失敗しています。。。失敗談は後ほどご紹介しますが、ここでは成功した内容をもとに記事を書いてみようと思います。写真のお鍋が上の写真とは異なりますが、作り方は同じですのでこのままご覧ください!
発酵したカードを4等分にカットする
発酵が完了したカードは、キュッと実がしまったような印象で、カットしても水気があまり出ませんでした。硬さは木綿豆腐のようで結構しっかりと弾力があります。
温めた鍋にカードを入れ、素早くまとめ、握る
4等分したカードを鍋に入れた後、すぐに取り出し、5回程度握ってひとまとめにします。このとき、お鍋にカードを漬けすぎると溶けてしまうので注意しましょう
10.成形する②
9でまとめたカードを滑らかにする成形を行います。①~④を5回繰り返します。
①お湯に入れてすぐに取り出す
②親指の腹で半分に押しだすように広げる
③半分に折りたたむ
だんだんと滑らかになるモッツァレラチーズ(成形2回目)
三回目
成形五回目。繊維が何となく細かくなり、表面も滑らかに
5回も成形を続けていくと、それまでぽろぽろと崩れそうになっていたカードも、指で押したり、丸めたりすることで繊維が切れて細かく滑らかになってくるのがわかります。
ここで何回か成形作業をするとお湯の温度が下がることもあると思います。その場合は、改めてお湯の温度を70~75℃まで上げて作業してください。
11.成形する③
モッツァレラチーズの滑らかな食感を出すために、さらに滑らかに成形します。
ここでも、①~③の動きを5回繰り返します。
①お湯に入れてすぐに取り出す
②両端をゆっくり引っ張る
③半分に折りたたむ
成形2回目。1回目とほとんど変わらない伸び
成形3回目だんだんと伸びるように
成形5回目。表面も滑らかに、チーズがしっかり伸びてきた
12.成形する④
最後の仕上げにさらに滑らかにするために、成形をします。
お湯につける
両端から引っ張る
半分に折りたたむ
丸めてお湯につけ、さらに両端を引っ張る
モッツァレラチーズの成形完成!
みみこ
ここまで長くかかった成形作業もいよいよ終わりに近づきました。言葉で説明しにくいので、写真でお見せしましたが、成形作業を進めるたびに、カードがどんどん滑らかになり、モッツァレラチーズの滑らかさが現れる工程はとても楽しいものです!
13.成形したモッツァレラチーズを好みの形に小分けし、塩水につける
成形したモッツァレラチーズを片手で握り、人差し指と親指で丸を作ります。
その間からぐっと押し出すようにすると、小さなモッツァレラチーズが出来上がります。好きな大きさにしたら事前に用意していた塩水に約20分漬けます。
14.水気を切って完成
塩水につけていたモッツァレラチーズを取り出し、キッチンペーパーで水気を取ります。その後ラップでくるんで出来上がります。ラップの口をくるくると丸めることで、表面がさらに丸くなり見た目もよくなります。
成形に失敗したモッツアレラチーズ。どうなる?原因は?
初めてつくったモッツァレラチーズ、実は1度失敗しています。「これが失敗の素だったかな…?」と考えられる原因がいくつかあるので早速見ていきましょう。
失敗したときのカードの状態
お湯に入れた瞬間にカードが溶けだす。
急いで取り出して握っていても、まとめるどころか、指の間からカードがこぼれ、
親指で押すと、簡単に崩れてしまいます。
両手で握っても、うまく形にならず、このままでは、カードが、どんどんなくなる状態に…
写真の様に、水気を切ってもカードがうまくまとまらず、触れば触るほどカードが溶けだし、とても次の工程に進むことができませんでした。
一体何が原因だったのでしょう。「チーズ酵母」の説明書を改めてみながら原因を探ってみました。
原因①ヨーグルトを手作りヨーグルトで作ってしまった。
乳酸発酵をさせる際にヨーグルトを使用しますが、初めてモッツァレラチーズを作る際、自家製ヨーグルトを使ってしまいました。
タニカさんのチーズ酵母の説明書には、以下の様に書かれているのを見落としていたんです。
● ヨーグルトについて
原材料に寒天やゼラチン、野菜や果物などが含まれて
いないプレーンタイプのものをご使用ください。
砂糖が含まれているヨーグルトもご使用いただけます。
※ケフィアやカスピ海ヨーグルトなど、発酵温度が低いヨーグルトはご利用いた
だけません。
※粉末種菌は乳酸菌が活動するのに時間がかかるためご利用いただけません
モッツァレラチーズ作りに失敗したのは、まさに、粉末種菌を使って作ったヨーグルトでした。説明書にある通り、乳酸菌がうまく活動できなかったのかもしれませんね。
原因②水分(ホエイ)を十分に出さなかった
上の写真の左側が成功時のカードの状態。右が失敗時のカードの状態です。
写真で見てもわかる通り、明らかにカードから出る水分(ホエイ)が少ないのがわかると思います。
また、水分(ホエイ)を出すときも、本来であれば750~800mlを絞り出す必要があったのですが、失敗したときにしぼった水分は750mlギリギリでした。これも、モッツァレラチーズがうまくまとまらなかった原因だと思います。
みみこ
初めてのチャレンジは写真の様に失敗してしまいました…残念!ですが、2回目には失敗したポイントがわかったので、割とスムーズにできました。
失敗してしまったカードは、この後、キッチンペーパーで水気を切って、パンに塗って食べて見ました。意外とおいしいかったです。失敗しても無駄にならずに食べれたのは嬉しいポイントでした!
市販のチーズと比較!手作りモッツァレラチーズの味は?
出来上がったモッツァレラチーズをいよいよ試食のとき、市販のモッツァレラチーズと比べて、手作りの味は何が違うのか?を確かめてみたいと思いました。
そこで今回は、スーパーで売られていたクラフトさんの「ひとくちモッツァレラ」と比較して、味や香り食感などを比べてみたいと思います。
市販と手作りモッツァレラチーズ、見た目の差は?
左が市販のモッツァレラチーズ、右が今回手作りしたものです。
大きさのばらつきはありますが、パッと見た印象はほとんど違いがないのかな?と思います。(もちろん、市販のチーズのほうが表面の滑らかさはありました)
香りは?
続いて香りです。もともとモッツァレラチーズはフレッシュチーズなので、発酵がしっかり進んだナチュラルチーズほど酸味もなく、さっぱりとした香りです。
どちらも、同じような香りがしました。
気になる味、食感は?
味は使っている作り方はもちろん、使っている牛乳も違うと思いますので差があるのは当たり前だと思いますが、市販のほうがミルクの味が少し強い印象でした。
反対に手作りのモッツァレラチーズはさっぱりと食べれる味で、塩味もチーズの中までしっかり入っていました。
続いて食感ですが、手作りのモッツアレラチーズはしっかりめの食感、市販のものは水分をたっぷり含んで柔らかく、食べやすいなと感じました。
手作りでも、成形時にお湯の中に入れる時間などでも異なると思いますので、次回作るときに「滑らかさ・柔らかさ」にこだわって作ってみたいと思います!
簡単レシピ:手作りモッツァレラチーズで作るカプレーゼ
①プチトマト、スイートバジルを好きなだけ用意し、半分にカットした手作りモッツァレラチーズと混ぜます。
②オリーブオイル、塩、コショウと一緒に軽く混ぜ合わせたら完成!
本格的なカプレーゼはトマトとモッツァレラチーズを交互に挟むのですが、今回作ったチーズは一口大のサイズなので、同じような大きさのプチトマトを使用して、サラダ感覚で作りました。ガラスのボウルなどで作ると、食卓にそのまま出せるので簡単です!ぜひ試してみてくださいね!
デザートとしても、前菜としても使える「フロマージュ・ブラン」を作ろう!
フロマージュ・ブランもヨーグルトメーカーで作れる!
ヨーグルトメーカー「YOGURTIA S」と「チーズ酵母」があれば、フロマージュ・ブランも自宅で簡単にできるんです。
モッツァレラチーズと前半の作り方は全く同じ、水切りも簡単にできるので、ヨーグルトメーカーで初めてチーズ作りをする方はまずはフロマージュ・ブランから作るといいかもしれません!
口当たりも滑らかで
フロマージュ・ブラン 材料はこちら
・牛乳(低温殺菌牛乳)1,000ml
・ヨーグルト 35g
・チーズ酵素 1包
みみこ
材料はたった3つだけで完成します。
用具は先ほどご紹介したモッツアレラチーズで使用した
軍手とゴム手袋以外の用具
・直径20㎝程度のザル
・ザルが入るボウル
・キッチンペーパー
があればOKです!
事前準備として、ヨーグルトメーカーの内容器の消毒を忘れずに行ってくださいね。
ヨーグルトメーカーでモッツァレラチーズ・作り方
1.牛乳を温める
用意した牛乳を35~38℃になるまで温めます。
2.ヨーグルトを入れ、乳酸発酵させる
温めた牛乳にヨーグルトを入れ、よくかき混ぜます。かき混ぜたあと、ヨーグルトメーカーを35℃にセットし、1時間かけて乳酸発酵させます。
3.チーズ酵素を入れて、よくかき混ぜ、再発酵する
チーズ酵素を入れてよくかき混ぜます。
かき混ぜた後、波立った表面を落ち着かせ、スプーンの背で泡をつぶしたり救って泡を取っておくと、きれいな仕上がりになります。
よくかき混ぜた後は、ヨーグルトメーカーを40℃30分にセットして発酵させます。
4.出来上がりを確認し、カッティングする
モッツァレラチーズ同様、白い塊(カード)出来上がりを確認します。
カードの硬さは豆腐の硬さを目安に。問題なければ1㎝角に包丁などで切り込みを入れ、再度ヨーグルトメーカー本体に戻し40℃で30分発酵させます。
5.水気を切る
事前準備として、ボウルの上にざるを置きその上にキッチンペーパーを引きます。
発酵が終わったカードの状態がこちら。今回はしっかり水分(ホエイ)が出ています。
水気を切ります。この時、先に水分(ホエイ)をボウルに移してから、カードがざるの中に入るように調整します。
ざるに水分が浸ってしまうようであれば、別の容器に水分を移して、カードに水分が浸らないように調整してください。
乾燥しないように表面にラップをかけて、冷蔵庫で水気を切って保存します。
3~4時間水気を切ったら完成です。
フロマージュブラン、どうやって食べる?
「フロマージュ・ブラン」はチーズの中でも癖がなく、料理やお菓子によく活用されます。食べ方としては、そのまま食べるのはもちろんおいしいのですが、
私は季節の果物をコンポートにして、上からかけて食べるのがおすすめです。
写真はアメリカンチェリーをクランベリーと赤ワインでコンポートにしたものをかけました。チェリーの酸味がチーズとよく合っておいしかったです!
季節にもよりますが、冬はリンゴ、夏は桃のコンポートと合わせてもおいしいですよ!ぜひためしてみてください。
番外編:チーズ作りででたホエイを使ってリコッタチーズを作る!
リコッタチーズは、簡単に自宅で作れる
今回は、ヨーグルトメーカーを使わずに、時短で簡単にできるリコッタチーズの作り方をご紹介します。
リコッタとは、イタリア語で「2度煮る」という意味だそう。チーズ作りの過程でできた水分(ホエイ)と牛乳を使ってリコッタチーズは作られます。脂肪分がほとんど落ちた状態のチーズなので、とてもヘルシーです。
簡単リコッタチーズ・作り方
材料はこちら
・ホエイ 1,000ml
・牛乳 500ml
・レモン 1個
1.ホエイと牛乳を鍋に入れ、沸騰させる
水分(ホエイ)と牛乳をすべて鍋に入れて火にかけます。ふつふつと沸騰するまで強火にしてください。しばらくすると、牛乳が少し固まっているように見えてきます。
2.沸騰したら、レモンを絞り入れる
鍋が沸騰したら、レモンを絞り入れ、約2分程度弱火にかけます。
レモン汁の効果で、牛乳の中のたんぱく質が固まり、リコッタチーズが出来上がります。割とすぐ鍋の表面に変化が現れますので、鍋から目を離さないようにしてください。
3.水気を切って完成
ざるの上にキッチンペーパーを引いたものを用意し、その上に出来上がったリコッタリーズを入れ、水気を切ります。水分がしっかりと切れたら出来上がりです。
ここまで約10分程度。とっても簡単にできるので、ぜひ挑戦してみてください。
リコッタチーズ、どうやって食べる?
リコッタチーズは、ぜひ出来立てを食べてみてください。おすすめはトマトソースのパスタの上にトッピングとしてたっぷりと。
写真は、ベーコンとフレッシュトマトをたっぷりと使ったトマトパスタです。トマトの酸味とリコッタリーズのまろやかな口当たりがよく合います。
また、バケットの上にリコッタチーズをのせ、上からはちみつと黒コショウをかけて食べるのもおすすめです。時間がない時でも見栄えよく、おいしい前菜として活用いただけると思います。
まとめ
ヨーグルトメーカーで作る手作りチーズ
- 「チーズ酵素」とヨーグルトメーカーがあれば、自宅でチーズ作りが楽しめる!
- モッツァレラチーズは、コツをつかんでしまえば、滑らかなチーズを作ることができる
- 初めてのチーズ作りは、「フロマージュ・ブラン」からがおすすめ
- 水分(ホエイ)は栄養満点!リコッタチーズ作りに使えるので捨てないで!
みみこ
いかがでしたか?自宅でチーズ作りができるとは思っていなかったのですが、いざ体験してみると、チーズができるまでの作業がとても楽しかったです。
また、モッツァレラチーズは、滑らかなチーズを作るまでに何工程もあり、チーズ工房の職人さんの大変さが少しわかった気がします。これからは、普段おいしく食べれることに感謝していただこうと思いました。
ヨーグルトメーカーの活用方法が広がるいい機会だと思うので、皆さんもぜひ体験してみてください!
参考サイト
今回の記事は、タニカさんの「チーズ酵素」特設サイトを参考にさせていただきました。(https://subaruya.com/rennet/)
ヨーグルトメーカー「YOGURTIA S」を使った発酵食作りはこちら
価格:11,000円 |
ヨーグルトメーカーで味噌作り。作り方や味、保存期間をレビュー!
お味噌といえば、手間をかけてじっくり仕込む様子がイメージしますが、なんとヨーグルトメーカーを使うと簡単にしかも翌日には出来てしまうのです!今回はそんなヨーグルトメーカーを使った味噌作りをレポートしていきたいと思います。使うヨーグルトメーカーは「ヨーグルティアS」という日本製の調理機器。既に持っているよ!という方や、これから味噌を仕込んでみたい方は、作り方もご紹介していますので、ぜひご覧になってみてくださいね。
なんと便利なヨーグルトメーカー!!「YOGURTIA S」使用レビュー!
皆さんはヨーグルトメーカー、持っていますか?気になる存在ではあるものの、私は、ヨーグルトメーカーをこれまで持っていませんでした。きちんとものを選べば、ヨーグルトだけでなく甘酒や塩麹など、いろんな発酵食品が作れると噂を聞きつけ、思い切って購入してみることに。今回選んだのはTANICAの「YOGURTIA S」。使用感や作ったものの味はどんなものなのか?早速レビューしたいと思います!
この記事を書いた人
「発酵レビュー」編集部
mimiko
牛乳から作る自家製フレッシュチーズ
出典:https://subaruya.com/rennet/チーズ酵素とは、チーズを作る際に牛乳を固めるため必要な酵素です。
この酵素を使ってご家庭でもチーズ作りをお楽しみ頂けます。
難しそうなチーズ作りも、コツさえつかめばとっても簡単!初めての方にも安心のレシピ付きです。