2020年10月01日更新
ノンアルコールの日本酒?!福光屋「零の雫(ゼロのしずく)」の味や香り、楽しみ方をレビュー!
皆さんは、ノンアルコールテイスト飲料を飲んだことがありますか?自動車の運転があるので飲めない時や、休肝日に利用する方、妊娠中や授乳中で飲めない方まで、飲んだことがあるという方が多いかと思います。
さて、ノンアルコールのビールやチューハイは、スーパーでも見かける機会が増えていますが、「日本酒」についてはどうでしょうか。普段そこまで見かける機会がないのではないでしょうか。でも実は、スーパーに置いていないだけで、ノンアルコールの日本酒はちゃんと販売されているんです。そして今日紹介するノンアルコール日本酒は、無添加という身体にやさしい素材だけで作られたもの。身体に気遣っている全ての方が、安心して飲むことが出来るのです。
目次
みかみ
皆さんこんにちは!発酵レビューのみかみです!今回は、ノンアルコール日本酒「零の雫(ゼロのしずく)」を細かく紐解きながらレビューしていきたいと思います!ぜひチェックしてみてくださいね。
紹介するのは、福光屋のノンアルコール日本酒「零の雫(ゼロのしずく)」
福光屋のノンアルコール日本酒「零の雫(ゼロのしずく)」
今回ご紹介するのが、福光屋から販売されている、ノンアルコールの日本酒「零の雫(ゼロのしずく)」です。福光屋さんは石川県金沢市に所在する日本の酒造メーカーさんです。お酒や甘酒、お米の発酵飲料など、以前この発酵レビューの記事でも紹介した商品を作っており、長年の研究を製品づくりに活かしながら、どれも素材や工程にこだわりをもって作っています。
*お米の醗酵飲料の記事が気になる方は、こちらもチェックしてみてくださいね。
甘酒ではない!?福光屋の発酵飲料「ANP71」を飲んでみた!感想&レビュー
金沢で最も長い歴史を持つ酒蔵から販売されている発酵飲料「ANP71」。甘酒かと思いきやそうではなく、発酵飲料として販売されています。今回は、発酵レビュー編集部スタッフが実際に「ANP71」を飲み、味や香りまでレビューしていきたいと思います!この記事が、自分にぴったりの発酵食品と出会える機会となれば幸いです。
そんな福光屋さんのノンアルコールの日本酒「零の雫(ゼロのしずく)」は、一体どのようにつくられているのでしょうか。調べてみると、日本酒を醸造するときと同じように、「麹菌」、「乳酸菌」、「酵母」の3種類の微生物によって糖化醗酵、乳酸醗酵、アミノ酸醗酵をさせて、米本来の旨味とふくらみを感じさせるようになっているとのことでした。
「日本酒を醸造するときと同じように」と紹介しましたが、同じように作っていて、どうしてノンアルコール飲料が作れてしまうのかというのは、とっても不思議ですね。
「零の雫」のアルコール分は「0.00%」
ラベル左側に、「0.00%」の表示がみえます。
ちなみに、この「零の雫(ゼロのしずく)」は、ラベルに「アルコール0.00%」と記載されています。
一般的に、ノンアルコール飲料というと、アルコール分0.05%以下の飲料を指しますが、その中でもアルコール分0.00%の記載があれば、限りなく0.00%に近づけているそうです。だからといって、20歳以下の方も飲んでもいいという訳でもなく、あくまでも20歳以上が利用ことを念頭につくられています。
みかみ
未成年の方は20歳を超えるまで、もう少しだけ待っていてくださいね。
香料、着色料、保存料、甘味料などの添加物は一切なし
原材料名のところが、米と麹のみ!本当に無添加です!
福光屋の「零の雫(ゼロのしずく)」は、米と米麹のみで作られています。香料、着色料、保存料、甘味料などの添加物は一切使用されていません。
無添加のノンアルコール飲料なので、妊娠中の方や授乳中の方はもちろん、健康意識の高い方にも安心して飲むことができそうです。お酒が飲みたいけど今飲めない…!という方には、個人的にも一度は試してみてほしいところです。
保存料が含まれていないので、ボトルの封を開けたら早めに飲みきってしまいましょう。
みかみ
香料、着色料、甘味料が含まれていないので、米と麹本来の自然の甘みや旨味を感じられそうです!
そのこだわりの背景とは
*画像はイメージです。
実は福光屋さん、「零の雫(ゼロのしずく)」の前に、ノンアルコール清酒を発売していたんです。
既にご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、その商品とは、2002年に日本酒業界で初めて作られたノンアルコール清酒「宴会気分」です。「宴会気分」が作られた2002年は、道路交通改正法によって酒酔い運転、酒気帯び運転、死亡事故など悪質で危険な違反は、罰則が強化されることとなった年で、当時「宴会気分」は話題となり、売り切れが続くほど好調だったそうです。
みかみ
「宴会気分」は、残念ながら2011年で製造中止となったので、今では販売していません。元祖ノンアルコール日本酒、一度「零の雫(ゼロのしずく)」と比較しながら飲んでみたかったです…!
改良に改良を重ねた10年という月日
*画像はイメージです。
そんな人気商品だった「宴会気分」ですが、今のような無添加ではなく、香料や保存料が含まれていたようです。インタビューによると、
とあります。10年という長い年月をかけて、一本の飲料を作り上げる気力と信念、開発者による素材へのこだわりと思いやりが垣間見えそうです!
「零の雫(ゼロのしずく)」を注文から試飲まで細かくレポート
いざ開封!
では早速、「零の雫(ゼロのしずく)」を細かくレポートして参ります! 今回は、福光屋さんのオンラインショップを利用して取り寄せてみました。開封から試飲までの様子をお伝えしていきたいと思います。
注文から家に届くまで
カートに入れて決済を済ませてから、3日ほどで商品が到着しました。
今回注文した数は3本。ダンボールの箱にコンパクトに纏められた状態で届きました。
購入した時は、ちょうど真夏の暑さが激しかった時期だったので、発酵が進みすぎないよう、念の為クール便を利用してみました。
その時々の状況によって、クール便を使うかどうかを検討してみてもいいかもしれませんね。
見た目やパッケージ
上品な雰囲気の「零の雫」
では、開封の義から。350mlのスッキリとしたボトルに、「零の雫(ゼロのしずく)」が書かれたラベルがついています。ボトルの雰囲気も透明感があります。ヒノキのカウンターがついたお寿司屋さんや、高級料亭で出てきても、初めて見る人は誰しもがノンアルコール飲料とは思わないのではないかと思います。試しにお猪口に注いでみました。飲料の色は少し黄色味がかかっており、麹のいい香りがします。
気になるそのお味は?!
お猪口に注いでいざ試飲!
まずは常温で試飲してましたが、麹の香りとお米のほのかな甘味があり、少しだけ酸味が感じられました。
本家本元の日本酒と比べてしまうと、あのアルコールの鋭い感じと強い甘みがないので、物足りなさを感じられる方もいるかもしれません。
その分、お米と麹の香りがふんわり伝わってくるので、日本酒テイストの飲み物、もしくは、新しい発酵飲料として捉えた方がわかりやすいかもしれません。
隣におつまみやお料理を置いて、お供と一緒に楽しみたい一本だなと思いました。ちょっと通な感じがでるので、いつもの自宅での晩酌も楽しめますよ。
ノンアル日本酒の楽しみ方
せっかくの「ノンアルコール日本酒」なので、「零の雫(ゼロのしずく)」をより楽しむ飲み方を見ていきたいと思います。
「零の雫(ゼロのしずく)」のラベルをみると、飲み方が書いてありました。冷で飲むことも、温めて熱燗で飲むこともできるそう。飲み方が日本酒と一緒という点も、本格的な感じがあって嬉しいですね。
「零の雫」の飲み方
冷酒の飲み方と味
まず冷酒の飲み方から。ボトルを冷やすため、冷蔵庫に入れて少し時間を置いてからボトルの栓を開封しました。
冷はスッキリと飲めるので、喉が乾いている時は一気に飲み干してしまいそうです。
麹の香りはやや控えめで、冷やした「零の雫(ゼロのしずく)」の中に、閉じ込めてしまったような感じでした。
氷を入れてロックのような飲み方になると、ちょっと味が薄くなってしまうかもしれません。
冷たくして飲むだけで、十分味がよく伝わってきます。
熱燗の飲み方と味
熱燗も温めてみることに。
熱燗の作り方はとってもかんたんです。鍋に水を入れて沸騰させます。水の量は、徳利の半分くらいにしておきます。
その間、徳利に「零の雫(ゼロのしずく)」を入れて口にラップをしておきます。
水が沸騰したら火を止めて、ラップをした徳利を鍋の中に入れて2~3分ほど置いておきます。徳利の素材によっても異なりますが、大体徳利の底に指を当てて、すこし熱いなと感じるくらいになっていれば飲み頃です。
熱燗のほうは温めているので、冷より麹の香りが漂いました。
かすかにですが、冷酒よりも熱燗のほうが、口当たりがまろやかになったようにも思えます。
みかみ
料理や季節によって冷か熱燗で飲めるので、ちょっとお酒が飲める人になった気分が味わえそうです!
まとめ:お酒とノンアルコール飲料を使い分けて、楽しい毎日を!
いかがでしたでしょうか。
今回は福光屋さんから発売されている、「零の雫(ゼロのしずく)」についてレビューしていきました。
私のような、お酒の味は好きだけど量がのめない!という方や、ハンドルキーパーだけど、お酒の雰囲気を「烏龍茶」の一言で壊したくない!という方にとっては選択肢の一つとしてありだと思います。
しかも、発酵飲料で無添加である点も、身体にとって優しく嬉しいですよね。健康を気にされている方、健康面でアルコールを控えている方にも、ぜひ飲んでいただきたいと思いました。
今後は更に、飲食店やお店などで取り扱いが増えることを期待しましょう!
今回は、福光屋さんのオンラインショップを利用しましたが、他にも楽天市場などでも販売されています。「零の雫」が気になるという方は、こちらからでも購入できるので、ぜひ参考になさってみてくださいね。
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参考:
・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ノンアルコール飲料
・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』道路交通法
・福光屋 イベント・新着情報
https://www.fukumitsuya.co.jp/topics/20130228_zeronoshizuku.php
この記事を書いた人
「発酵レビュー」編集部
mikami
無添加でおいしいノンアルコール飲料を作れないか、と発売後も10年近く研究・開発を続けておりました
出典:https://www.foods-ch.com/shokuhin/1365001200000/